ここでは、整理収納アドバイザーの私が思う、自分のモノをため込むクセに気づき、そのクセを見つめなおしながら、整理に必要なモノの見方をお伝えします。モノを整理することで、少しずつ家事の時短ができ、家族や自分の時間が持てるようになりますよ!
その先に見えてくる、理想とする素敵な生活を一緒に目指しましょう。
整理収納アドバイザーとは
特定非営利活動法人 ハウスキーピング協会運営
片付かない原因や問題点を見つけ出し、モノとのかかわり方から見直すことで根本から問題を解決する「お片付けのプロ」のことです。
- HP
- https://housekeeping.or.jp/
- 有資格者数
- 2級:115,697名、1級:9,107名
※2019年1月現在
地域によっては、学校で整理整頓の授業があるようです。
私の学生時代には、整理整頓の授業はありませんでした。また、家庭でも整理整頓の方法を教えられたという記憶はあまりありません。母に片付けなさいと言われ、試行錯誤しながら、むりやり本棚や学習机の引き出しに押し込んでいたように覚えています。
現在、整理整頓の方法は、学ぶものになり、教えたり伝えたりするものに変わってきています。そのような環境の中、整理整頓アドバイザーが活躍する場が増えています。
小学校の家庭科に「お片付け教育」を導入?整理整頓は慣れるものではなく学ぶもの!
整理・整頓・収納・片づけとは
みなさんは“整理収納”と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか?整理整頓や整理収納って四字熟語?と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、整理や整頓、収納は別々の言葉であり、それらをひっくるめて表現する言葉として、片付けという言葉があるように思います。それぞれの言葉の意味を書きだしてみました。
- 整理 = 必要なものと必要ではないものを区別すること
- 整頓 = 乱れているものを整えること
- 収納 = 必要なものだけを誰もが使いやすいように配置すること
- 片づけ = 散らばっているものをきちんとした状態にすること
整理(不必要なものを取り除く)→ 整頓(整える)→ 収納(使いやすいように配置)の流れで作業を行う意識を持ち、おうちのモノを整えていきましょう。整理整頓されたモノを収納することで、そのモノが散らかってもリバウンドせずに片づける事ができます。モノを収める前に大事なのは整理をすることです!
モノの数を把握する
1人あたり、生活するために必要なモノの数は、1000点と言われています。しかり、気をつけて生活していないと日々モノはどんどん増えていきます。それぞれのシーンでのモノの数を下記に記載しました。
- ホテルでの生活…100~150点
- 1人暮らしでの生活…1000~1500点
- コンビニ…2500~3000点(管理しやすい量)
管理しやすい数として、コンビニでは2500~3000点を目安にしているようです。ご家庭では、主にお母さんが管理する人になっているかと思いますが、管理しやすいお家の中のモノの数として、2500~3000点を目安にしてみてください。
でも、なぜお家にモノが増え続けるのでしょうか?次に原因を紐解いてみたいと思います。
モノが増えて困っている人には共通のクセがあるといわれています。まずは、自分のクセを知りましょう。
下記チェックリストで該当箇所をチェックしてみてください。
モノが増えていく原因
- 数量限定という言葉に弱い
- 福袋をついつい買ってしまう
- ストレス発散と思って、衝動買いしてしまう
- 流行っているからと、人と同じモノが欲しくなる
- 買うモノを決めずに買い物に行ってしまう
- 買いたいモノがないのに買い物に行く
- 配っているものを要らないと断れない
- 特典付きの商品を買ってしまう
モノが捨てられない原因
- ぬいぐるみや人形には、魂が宿っていると思って捨てられない
- 自分や近親者の口癖は「もったいない」
- 壊れていないモノは捨てられない
- 人からお土産や手作りのモノが捨てられない
- 片割れを大事に持っている(ピアスや靴下など)
- 賞味期限切れの調味料がある
- 地方自治体のゴミの捨て方を知らない
- ブランド品は大事に取っておく
チェックした数
- 1~4個
- 今は大丈夫ですが気を付けなければ、すぐにモノが溜まってしまいます
- 5~10個
- すでにモノにあふれた生活を送っていませんか?少しずつ整理をはじめてみてください
- 11個以上
- 今すぐ改善が必要です!
モノをコントロールしていく
- IN
- 購入する前にどこに収めるか(設置するか)、または、どの服(アイテム)と合わせるかを考えて購入する
- OUT
- 減らす事でムダのない生活になり、これからの暮らしがよくなるというプラスのイメージを持つ
モノの見直し
お家にある全てのモノを「いつも使っているモノ」「ストック品」「なんとなく持っているモノ」「想い出のモノ」に分けてみてください。次に、「なんとなく持っているモノ」を見直していきます。それらを処分したり、譲ったりすることでモノの数を減らしていきます。
- いつも使っているモノ
- 1年に1回使っているかどうかで判断(クリスマスツリーなどの季節品も含む)
- ストック品
- 今使っているものが無くなったり、壊れたりした時に使うモノ
- なんとなく持っているモノ
- どこに保管しているか把握できていないモノ→処分する・譲る
- 想い出のモノ
- 使わないけれど、意味のあるモノ(遺品や形見など)
整理することが大切
整理という作業が出来たら、片づけの8割は完成したといえます。整理することがとっても大切だという事を知ってほしいです。
一度整理を行っても、生活スタイルの変化や時間が経つことで、モノが増えてしまう事もあります。定期的に見直しを行ってみてください。
定期的なモノの見直しが必要です!